リスクやデメリットを知って健全なネットショップ経営
もしかしてあなたはネットショップは低資金で始められてリスクが少なそうと思っていませんか?ネットショップも立派な商売のひとつなので、実店舗と同じくらいの経営能力を求められますしリスクもあります。これからネットショップを始めるなら、まずはリスクとデメリットを理解してから開業の準備を進めていきましょう。
ネットショップのイメージは『簡単に始められそう』とか『空いている時間に片手間で出来そう』と思っている人が多くいます。
たしかにホームページを開設すれば立派なネットショップの完成です。しかしネットショップは商売です。仕入れや販売にはノウハウが必要ですし、クレームの対応などもプロの対応が求められます。
ネットショップでも実店舗でも、お客様に直接対面で対応するか、ホームページを介して対応するかの違いだけで、あとは何ら変わりありませんしリスクもあります。ではネットショップ経営のリスクとは何かまとめていきましょう。
ネットショップの経営は在庫を持つ必要がある
ホームページから注文を受けて販売するのがネットショップです。無在庫の販売手法もありますが、基本的に在庫を持たなくてはなりません。この在庫量のさじ加減が難しいところです。
ネットショップで買い物をするお客様は遅くとも翌日発送を求めるので、在庫を切らしていたら多店舗にスグお客様が流れてしまいます。かといって大量の在庫を持っていたら、膨大な資金が必要ですし売れ残るリスクもあります。
特に季節性がある商品の在庫調整は相当のノウハウや経験が必要になります。このようにネットショップ経営には在庫のリスクが常にあることを理解しておきましょう。
売上金と資金繰りの関係
ネットショップは実店舗と違いって、商品引き渡しと同時に売上金を受け取ることができません。何らかの方法で、後日売上金回収となりますが、比較的早期に回収できる代金引換でも数日はタイムラグがあります。クレジットカードの場合は当月売上分は翌々月入金のように数ヶ月を要します。
商品が売れた分は仕入れをして補充しなければなりません。送料の支払いもまとめて請求が来るし、ショッピングサイトに登録していれば手数料の支払いもあります。しかもこれらは売上金を回収できたかどうかに関わらず確実に支払わなければなりません。
もちろん新規開業のときや新製品を販売するときは、仕入れ代金を運転資金の中から支払う必要があります。ネットショップに限ったことではないですが、商売をする上で売上金の回収と資金繰りの関係は常にリスクとして付いて回ります。
自由な時間が減るデメリットもある
ネットショップは一度ホームページを立ち上げてしまえば、あとは注文が来たら発送するだけと思われがちです。しかし実際にはかなりやることがあります。
新鮮さを保つために商品レイアウトを変更したり、商品の撮影や画像修正、商品の入れ替えなど、ホームページだけでも更新作業にかなりの時間を要します。
メールなどでのお客様とのやり取りや伝票作成、発送作業はもちろん、在庫管理や入金・支払いなどの経理、顧客管理など仕事内容は多岐に渡るのがネットショップ経営です。
売上が順調に伸びて従業員を雇えるようになれば展開も変わってきますが、それまでは自分の時間を犠牲にしてでも、何でも屋さんに徹して頑張っていくしかありません。

気軽な気持ちでネットショップを始めた人の多くが、安易な資金管理で資金がショートして閉店に追い込まれています。実店舗に比べて低コストで維持費が少ないネットショップですが、やはり商売なのでしっかりと資金とリスクの管理をしていくことが重要です。
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